2番目に古い記憶


日常

以前に自分の中で一番古い記憶のことを書いた。
今回はそれよりは多分少し新しい記憶。
3歳くらいの記憶だと思う。

当時よく母と手をつないで近所の商店街へ買い物へ行ってたのを覚えている。
いつも通る道に信号のある横断歩道を渡る。

いつもそこで立ち止まるんだけど、信号待ちの間、すぐ近くに立ってるものすごい高い棒のようなものがすごく怖かった記憶がある。

細長くてものすごく高くて、ゆらゆらと揺れて見えた。
当時の私はその棒が揺れてそのうちこっちへ倒れて来るんじゃないかと恐怖で一杯になってた。

揺れる細長い棒を見ながら母にぎゅっとしがみついた。

買い物に行くたびにその棒が倒れないか心配でいつも凝視してた。
見ると揺れてて怖いんだけど、やっぱり気になって見てしまう。
そして怖くなる。

小学生になってからそのことを思い出して当時の場所に行ってみた。
でもそんな細長い高い棒はなかった
電灯や標識の棒はあったけど、そこまで高くはない。
あとは電柱があるくらいだ。電柱は太いし。

あの棒は消えてしまったんだろうか?
ものすごく細長くて、ゆらゆら揺れてた棒は…。

でも、今になって考えて見ると、それは電柱だったんじゃないかなと。
三歳児にとってはものすごく長く高い棒に見えたんだろうな。
そして空の雲が流れることによって、電柱が揺れてるように感じたのかもしれない。

今でもあのシュールでなんとも言えない不安感のあるイメージが心の中に残ってる。
幼児にはいろんなものが大人とは全然違って見えるんだろうなぁ…。

電柱を見て怖がる子供なんているとは思わないから、母親も私がなんで怯えてたかはわからなかったと思う。

小さな子供は大人が思ってもみないものに恐怖を感じたりすることもあると、そんな風に考えるキッカケになった記憶ではあった。

ちなみに電柱じゃなくて本当に細長い高い棒が実際にあったんだとしたら…。
その棒は一体何の目的で建てられてたのか謎ではあるな。

自分史の中のミステリーのひとつだわw

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