祖母から聞いた関東大震災の話


日常

私は子供の頃からおばあちゃん子で、よく祖母からいろんな話や昔の遊びを聞いたりした。
その中に関東大震災の話がある。

私が小学生のとき祖母は亡くなったけど、それまでに何度も関東大震災の話を聞かされた。
同じ話を何度もするので「またかー」って思いつつ聞いてたあの頃。
今思えばとても貴重な体験談だし、もっとちゃんと聞いておけばよかったと今は後悔してる。

関東大震災時、祖母は神奈川県の自宅にいたようだ。
座布団に座ってお茶を飲んでたら、急にお尻がムズムズしだしたとのこと。
その直後真下からどかーんと突き上げられたと。

ものすごく揺れたらしいけど、そのあとの話はもう忘れてしまって…。
覚えてるのは、あちこちで火災が発生してどこに逃げていいかわからない状態だったということ。

そして火災の影響で熱くて喉が乾いてたと。
多分水道は地震の影響で断水してしまったんだろうね。
水が飲みたくて川へ向かったけど、川の水は大量の血が流れててとても飲む気になれなかったそうだ。

のどが渇いて仕方なくてふらふらと彷徨ってたら見知らぬ男性に声をかけられた。
大丈夫か?と聞かれて「喉が渇いた」と答えると男性は持ってた水筒の水を飲ませてくれたそうだ。

お礼を言ったあと、ふと気になって「その水はどこで?」と聞いたら男性は血まみれの川を指さして「そこの川から」と。
祖母はすぐその場で吐いてしまったそうだ。

この話を何度も聞かされて当時の私はうんざりしてた。
そのせいか、途中の話を全然思い出せない。
もったいない。貴重な体験談なのに。

もし過去に戻れるならもう一度話を聞きたい。
むしろこっちから色々質問したいくらい。

当時は木造住宅ばかりだったろうし、火災が起きたら火の回りも早かったんだろうなと。
気になってwikiを見てみたら、関東大震災って9月1日に発生してるんだね。

あ!
だから防災の日が9/1なのかな?
納得できる…。

祖母からは他にも昔の話を色々聞いたけどかなり忘れてしまっている。
お手玉とか教わったなぁと。

祖母は厳しい人で食事のときはいつも緊張しながらご飯を食べてた。
ちょっとでもお行儀が悪いととても叱られたのだ。
でもリラックスしてるときは一緒に遊んでもらったり昔の話を聞いたり、仲良くしてた。

いつも学校から帰ると祖母が迎えてくれてたのに、亡くなったあとは何だか心にぽっかり穴が空いてしまったようで寂しかったですね。

まだ祖父や祖母がおられる方は今のうちに昔話を沢山聞いておいて損はないと思いますよん。
貴重な話が聞けるかもしれないしね!

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